撮影について
4年前はネガフィルムから自宅の暗室で紙焼き(プリント)するまでの作業に全仕事の3〜4割の時間と労力をかけていましたが、ご存知の通り現在はその全てがパソコン上での作業になってしまいました。
撮影では何が変わったかと言うと、やはり納品する最終形に近い精度での写真が求められてきますので、おのずとパソコンでのチェックが必須となります。
この写真はある雑誌のファッション撮影風景なのですが、テザー撮影と言ってPCとカメラをUSBケーブルで繋ぎ、撮った画像が即PCに取り込まれチェックが可能となります。(連結撮影とも言います)
フィルム時代は撮影で6割程度の完成度にしておき、あとは暗室作業で写真の完成度を高める作業でしたが、今の時代そんな悠長なことをしていたらたちまち仕事など無くなってしまいます。
撮ったままの写真をそのまま納品することは私の場合ありませんが、やはり撮影時のカメラマンのパフォーマンスに大きな比重がかかってきます。
モデルの瞬時の表情を捉えつつ、クライアントや編集、あるいはデザイナーやディレクターの意図を反映させる写真をライティング作業とともに行う行為は写真家というより、ある意味パフォーマーに近い感覚だと私は捉えています。
つまり、お〜〜っ!と言わせたり、楽しませてナンボな商売です。
写真は昨年のものです。自分が撮っているところの写真は少ないもので、撮影は友人のカメラマンの長谷部君が撮ってくれました。
2012-06-03 20:49
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